約 3,015,007 件
https://w.atwiki.jp/fedic/pages/891.html
リガルブレイド 烈火の剣と覇者の剣に登場する剣。烈火の剣での武器ランクは剣S。 終章 光にて登場するモルフにされてしまったロイドが持って現れる。 漫画『覇者の剣』にて、エリウッドから最終決戦を迎えるロイに送られるが、 エッケザックスによるバシリオス・ディーネをまともに受けて粉砕されてしまう。
https://w.atwiki.jp/garnet00/pages/37.html
○クラス説明 己の肉体を最大の武器として戦う者。 多彩な攻撃方法と高い白兵能力を持ち合わせ、一騎当千と謳われる人物の多いクラスである。 その高い技量は、鎧や楯といった防御兵器を「かさばる」の一言で一蹴するほど。 東方の国、那須乃のハイランダー達が凶悪な強さを持つブレイドとして有名である。 ○ステータス クラス:ブレイド 損傷値:10 索敵値:4 移動力:4 命中値:6 回避値:8 スキル:剣装備 アイテムスロット:1 ○取得可能スキル 名称:剣装備 取得に必要なpt:- 効果:種別剣のアイテムを所持できる。重複して取得できない 名称:槍装備 取得に必要なpt:5 効果:種別槍のアイテムを所持できる。重複して取得できない 名称:斧装備 取得に必要なpt:5 効果:種別斧のアイテムを所持できる。重複して取得できない 名称:耐久力強化 取得に必要なpt:7*(所持数+1) 効果:ユニットの損傷値を+2する 名称:移動力強化 取得に必要なpt:6*(所持数+1) 効果:ユニットの移動力を+1する 名称:命中値強化 取得に必要なpt:6*(所持数+1) 効果:ユニットの命中値を+1する 名称:回避値強化 取得に必要なpt:5*(所持数+1) 効果:ユニットの回避値を+1する 名称:スロット追加 取得に必要なpt:7*(所持数+1) 効果:ユニットのアイテムスロット数を+1する 名称:白兵移動強化 取得に必要なpt:5 効果:白兵移動の距離を+1する このスキルを重複して取得する場合、所得に必要なptは5のα乗に変更される (α=取得した際に重複する数。つまり2つ目の場合、5の2乗になる) 名称:赤の子 取得に必要なpt:10 効果:火属性の魔法ダメージが常に半分になる 重複して取得できず、他のスキル【~の子】を取得している場合、このスキルは取得できない 名称:青の子 取得に必要なpt:10 効果:水属性の魔法ダメージが常に半分になる 重複して取得できず、他のスキル【~の子】を取得している場合、このスキルは取得できない 名称:緑の子 取得に必要なpt:10 効果:風属性の魔法ダメージが常に半分になる 重複して取得できず、他のスキル【~の子】を取得している場合、このスキルは取得できない 名称:黄の子 取得に必要なpt:10 効果:土属性の魔法ダメージが常に半分になる 重複して取得できず、他のスキル【~の子】を取得している場合、このスキルは取得できない 名称:紫の子 取得に必要なpt:10 効果:雷属性の魔法ダメージが常に半分になる 重複して取得できず、他のスキル【~の子】を取得している場合、このスキルは取得できない 名称:風斬り 取得に必要なpt:5 効果:白兵判定の際に宣言する 種別剣のアイテムの射程距離に+1する。射程1の武器を+1した場合、1~2に変更される このスキルを重複して取得する場合、所得に必要なptは5のα乗に変更される (α=取得した際に重複する数。つまり2つ目の場合、5の2乗になる) 名称:二刀流 取得に必要なpt:10 効果:白兵判定の際に宣言する 種別剣を用いて行う白兵判定で発生するダメージは、命中判定に関わらずダメージレベルBになる 重複して取得できず、スキル【両手持ち】を取得している場合取得できない また、この効果は種別剣のアイテムを2つ以上所持している場合のみ発動する 名称:両手持ち 取得に必要なpt:10 効果:白兵判定の際に宣言する 種別剣のダメージ全てに+2する 重複して取得できず、スキル【二刀流】を取得している場合取得できない 名称:全周囲攻撃 取得に必要なpt:30 効果:白兵判定の際に宣言する 自分と隣接する任意のマスを対象に白兵を行う ただし白兵移動を使用した場合、このスキルを宣言することは出来ない このスキルは重複して取得出来ない 名称:一撃離脱 取得に必要なpt:5 効果:白兵判定の際に宣言する そのラウンドで白兵移動を行っていない場合、白兵判定直後に1度だけ白兵移動を行うことが出来る この時、白兵移動で攻撃対象から離れる移動を行っても構わない このスキルは重複して取得出来ない
https://w.atwiki.jp/openfantasy/pages/191.html
オードリー・ドゥ・ジャスティスブレイド 勇者候補の一人の青年で正しき隣人の会の一員 長い輝くような金髪の二房を三編にして左の耳にかけている色白で青い目の美丈夫 没落貴族の末裔で王族の血が流れている 光と雷の魔法と剣術の才能に恵まれた天才 その雷を纏った閃光の様な剣さばきは亜人の集団を一瞬で沈黙させる (人間に対しては)物腰も柔らかで紳士的な心優しい人物である また亜人に対しては自分が責任をもって人間に仕える存在にしてやらねばと使命感を持って接しており、自身もエルフの奴隷を数人連れている 関連
https://w.atwiki.jp/chaos-blade/pages/5.html
基本事項 トップページ カオスブレイドとは 基本FAQ 総合掲示板 Tips 常時更新 聞き覚えの無い声に耳を傾ける イベント ログインストーリー 装備 家臣 NORMAL H-NORMAL RARE H-RARE S-RARE HS-RARE LEGEND U-LEGEND 特殊進化 覚醒・解放 システム 進軍 コレクション 継承 バトル デッキ ガチャ 妖奥 イベント LeaderCard称号 攻撃力・防御力ランキング カウンター 今日 - 人 昨日 - 人 合計 - 人 現在-人が閲覧中。 更新履歴 取得中です。 他のサービス
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/3134.html
《微睡みの精霊ロヴィーナ》 微睡みの精霊ロヴィーナ VR 光文明 (8) クリーチャー:エンジェル・コマンド 0000+ このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、バトルゾーンのクリーチャーをすべてタップする。このようにしてタップされたクリーチャーは、次の自分のターンのはじめまでアンタップされない。 このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにあるタップしているクリーチャー1体につき+1000される。 このクリーチャーは、パワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得る。 このクリーチャーは、パワーが12000以上の時、「T・ブレイカー」を得る。 フレーバー:夢うつつに微睡むと・・・案外、生死すらもどうでもよくなるものだ。 作成者:エウブレウス コメント:cipとドロップ時に、敵味方を問わず、自身を含めて全クリーチャーをタップし、それらのクリーチャーの行動を次の自分のターンのはじめまで完全に封じ込める、かなり強烈な効果を内臓しています。 緊迫した状況で、お互いに一息つくための一種の休憩時間的にも使えたり使えなかったり・・・。 しかし、自身のパワーは召喚ターンと効果持続中は破格の数値になるので、パワーを参照する破壊や除去には殆どの場合、引っ掛からない。 対して、相手クリーチャーが0もしくはすべてアンタップ状態で自分のターンを迎えると即座に破壊され、発つ鳥後を濁さず、全クリーチャーをタップしてはけていく何ともはた迷惑なクリーチャーです。 余談ですが、サイレントスキルとは相性がいいです。 それから、「ロヴィーナ」はイタリア語で「没落」って意味です。 闇文明的な名前ですが、気にしてはいけない。 収録セット DMO-21 「武雷編(エクストラ・フォース)第1弾」 参考 [[]]
https://w.atwiki.jp/kb_tw5/pages/47.html
ローカスト ローカストとは、デウスエクス勢力種族の一つ。 様々な昆虫に似た姿をした、昆虫人間型のデウスエクス。 勢力背景 主要人物太陽神アポロン 統合王ジューダス 狂愛母帝アリア 烈火 レッドホッパー 阿修羅クワガタさん 上謁の禍津姫ネフィリア ローカスト関連語句オウガメタル 動向2015年 2016年 コメント 勢力背景 コードネーム「デウスエクス・レギオンレイド」 第一次侵略期には確認されていなかったデウスエクス。 主星「レギオンレイド」にほとんどグラビティ・チェインが残っておらず、極限の飢餓状態に対応するため自らの肉体を改造し、さまざまな昆虫の外見になった。 体内には「アルミニウム生命体」のデウスエクスを飼育し、身体機能を補わせたり、体表に纏って武器にしたりしている。 地球にグラビティ・チェインを収奪しに来たのはいいが、飢餓状態のローカストにとって、豊富すぎる地球のグラビティ・チェインに中毒化したのか、長期間地球にいるローカストほど理性がなくなってしまうらしい。 というが、そもそももともと知性はあんまり高くない。 アルミニウム生命体であるオウガメタルの救出を行った結果、島根県琴引山に「暴殖要塞アポルオン」、そしてレギオンレイドと地球を繋ぐゲートが存在することが確認。 2016年7月10日、「ローカスト・ウォー」にてゲート破壊に成功。しかし全ローカストが地球へと進軍し、その一部は生き残り逃亡した為、未だローカストという種族は滅びるに至っていない。 主要人物 太陽神アポロン 蝗に似た姿を持つ、「アポロニア」の族長。ローカストという種族を創造したとされる、惑星レギオンレイドを照らす黒き太陽の神。ジューダスに「統合王」の名を与えた。傲岸不遜で己を省みることない性格。過去に誤った判断でレギオンレイドのグラビティ・チェインを枯渇させ、ローカスト達に肉体の改造を余儀なくさせたものの、ローカストからは絶大な支持を得ている。 ケルベロスにゲートを知られたことを受け、「黙示録騎蝗(ローカスト・ウォー)」を発動。レギオンレイドの全ローカストを地球に進軍させた。 ローカスト・ウォーにて配下と共に逃亡。一年以内に地球全てを喰らい尽くすと宣言。 統合王ジューダス 蜂に似た姿を持つ、かつてのオウガメタル戦争の英雄であり、史上最強のローカスト(Lv450)。配下に死力を尽くさせる圧倒的なカリスマを備えていた。アポロンに地球略奪を含めた全権を委譲されている。 ローカスト・ウォーにてゲートの守備にあたり、ケルベロス達に倒された。 狂愛母帝アリア アリに似た姿を持つ、種の繁栄を第一とする女王。ケルベロスに発見されるまで、アリ型ローカスト達と共にゲートの守備にあたっていた。アリオスという名の夫がいる。 ローカスト・ウォーにて次代の狂愛母帝を作るべく、夫と共に動力炉に篭り、その後逃亡した。 烈火 統合王ジューダスに忠誠を誓った、原初にして最強のオウガメタル。昆虫のトンボを思わせる翼を持つ。全長50メートル。 ローカスト・ウォーにてジューダスの守護にあたり、ケルベロス達に倒された。 レッドホッパー 熱き血潮のヒーローチームである、「特務戦隊インセクター」の族長。ブルーホーネット、イエローシケイダ、ホワイトモス、ブラックアントと共に配下を指揮していた。 ローカスト・ウォーにてケルベロス達に倒された。 阿修羅クワガタさん 何の血筋も所以もなく、ただただ「強い」というだけで烈火やアポロンと肩を並べるナイスガイ。彼の回りには、いつも気のいい仲間達が集まる。 ローカスト・ウォーにて逃亡。 上謁の禍津姫ネフィリア 女郎蜘蛛型ローカスト。知性の低いローカストを地球に送り込み、一般人を倒してグラビティ・チェインを奪う活動を行っていたが、ケルベロス達に倒された。 ローカスト関連語句 オウガメタル アルミニウム生命体。他者に自分を武器として委ね、その他者からグラビティ・チェインを得る共生生物。かつてローカストと戦争をしたが、その後ローカストと絆を結び、体内に飼育されるなどの共生関係となっている。 しかし種族滅亡の危機に瀕したローカストは、オウガメタルにグラビティ・チェインを与えずに使役する方法を開発。「黄金装甲化」と呼ばれるその方法は、オウガメタルが生きるために必要なグラビティ・チェインすら奪うものであり、生命の危機に瀕したオウガメタルはケルベロスに助けを求め地球へと逃亡した。 ケルベロスはこれを保護し、絆を結ぶことで、新たな武器としてオウガメタルを使用できるようになった。 動向 2015年 月 日 内容 08 24 理知的な分類に入るローカストの先遣隊が地球に襲来。 11 12 上謁の禍津姫ネフィリアの元、知性を持たないローカストが人々を襲い始める。 2016年 月 日 内容 05 03 ネフィリア撃破に成功。 06 07 5体のローカストが、本星で新たに開発された「黄金装甲化」の性能を試し、かつグラビティ・チェインを奪取するため、人々を襲撃しようとする。ケルベロスはこれを撃破しつつ、使役されていた「オウガメタル」と絆を結ぶ。 06 22 地球への脱走を図るオウガメタルの救出作戦。ケルベロス達は追っ手のアリア騎士達を撃破しつつ、迷彩膜に包まれたローカストのゲートを発見した。 07 01 ローカストのゲートを破壊するための最終決戦発動を決定。最終決戦勝率78%。それと同時にレギオンレイドでは、太陽神アポロンが「黙示録騎蝗(ローカスト・ウォー)」の発動を決定。全ローカストが地球へと進軍する。 07 10 リアルタイムイベント「ローカスト・ウォー」。島根県琴引山にてケルベロス達はゲートへと進軍、ゲート守備にあたっていた統合王ジューダスを撃破しゲートを破壊した。一方太陽神アポロン等のローカスト達は逃亡。 コメント 最新15件表示。 名前 ケルベロスブレイド 公式 ケルベロスブレイド公式サイト 世界観 世界設定 - ケルベロス - デウスエクス プレイヤー ステータス 能力値 - グラビティ - 種族 - ジョブ - サーヴァント アイテム 武器 - 防具 - アクセサリー - 属性 陣営 ケルベロス デウスエクス ドラゴン - エインヘリアル - ダモクレス - 攻性植物 - 螺旋忍軍死神 - ドリームイーター - ビルシャナ - ローカスト 用語・設定 ケルベロス - デウスエクス - 用語集 メディアミックス ニコニコ連携 ケルベロスブレイドチャンネルケルベロスブレイドブロマガ
https://w.atwiki.jp/studentx/pages/969.html
ブレイド(Blade) (キャラクター、マーベル) 初登場:The Tomb of Dracula #10 (1973年7月) 属性:ダンピール 概要 初登場は吸血鬼を題材にした怪奇コミック。 ヴァンパイアを狩るヴァンパイアである。 ウェズリー・スナイプス主演で映画化され、大好評を得た。 履歴 本名:エリック・ブルックス(Eric Brooks)。1929年ロンドン生まれ。 エリックを身籠っていた母親が吸血鬼に襲われて死亡すると同時に産み落とされる。吸血鬼のエッセンスを一部吸収していたため、半人半吸血鬼(ダンピール)になる。 よく知られているあだ名に「デイウォーカー(Day walker)」があるが、これはダンピールのため日中でも外を歩けるところからきたもの。 クインシー・ハーカーが結成したバンパイアハンターの組織に参入を望まれていたが、単独行動を好んだ。 能力 格闘技の達人 火器や刀剣での戦闘にも長ける 超回復力、老化遅延 超人的な腕力、身体能力 超人的な感覚 など 武器 刃物を使うほか、吸血鬼にとどめをさすため木の杭を使う。 映画では、主にザコ吸血鬼に、特殊な血清の入った注射器を投げて「爆発」させていた。 アメコミ@wiki
https://w.atwiki.jp/cmom-official/pages/1518.html
バランスブレイカーとは、カードの強さのバランスが、他のカードよりも大きく崩れているものをいう。 そういったカードは、制限カードになったり禁止カードになったりする。 編集を許可します。どこをやるのか知らないけど。wikiMas リヴァイア
https://w.atwiki.jp/mbmr/pages/301.html
ヴィーナスシンドローム ◆yX/9K6uV4E ――――Do you know venus? Be your venus ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……ついに、この日が」 目の前には、小さな扉。 そこにはプロダクションの名前があって。 その名前は、私――新田美波がアイドルとして所属する事になるプロダクションでした。 今日はアイドルとして出勤する初めての日。 思えばオーディションに応募して、面接して、合格して。 あっという間の時間だった気がします。 合格通知が来た時は嬉しくて、飛び上がりそうでした。 こんな私がアイドルになれるなんて……思っても居ませんから。 ……いえ、それはちょっと嘘になりますね。 大学のミスコンを取れたことはちょっと自慢で。 だからこそ、少しぐらいは自信を持っていました。 私はちょっとその事を誇りに持って、今、このプロダクションの前に居ます。 今日は私をプロデュースしてくれるプロデューサーと初対面なのです。 どんな人かな……どきどきする。 「……おはようございます!」 いつまでもドアの前で立ち竦んでる訳にも行かないので、意を決して中に入る。 すると私の眼前に広がるのは……まぁ、普通のオフィスでした。 ……いえ、それでも結構広いかな? マンモスプロダクションだから広いのは納得ではあるのだけど。 「おはようございますー……あら、新しい人かな?」 「はい、今日からお世話になる新田美波といいます」 「なるほど、私は、高森藍子といいます。今、事務の人呼んできますね」 「いえ、私が」 「いいよ、どうせ仕事が無くて暇ですし…………ちひろさーん!」 そういって、ふんわり?とした様子の少女――藍子さんが事務の人を呼びに逝きました。 呼ばれたことに気付いた事務の人……ちひろさん。 私も合格して、その後手続きとかで色々お世話になったので顔は知っている。 「ああ、おはよう美波ちゃん」 「おはようございます」 「今日が初日でしたね」 「はい!」 「頑張ってくださいね……担当になるプロデューサーは……その」 「その?」 「………………まだ、着てないので、ちょっと待っててね」 そう言って、ちひろさんは頭をかきながら、電話をしにいきました。 あの馬鹿、また連絡よこさないでと若干苛立ち気味なのが、気にかかるけど。 私は応接の間のソファに座りながら、そのプロデューサーを待っていました。 途中、藍子ちゃんが入れた紅茶を飲んだりして。 そして、一時間ほどが過ぎ、昼食の時間になりそうな時間になって。 「……ふぁ……おはよう」 欠伸をしながら、眠たげに入ってきた男の人が出勤してきました。 ……けど、おおよそ社会人に見えなさそう格好でちょっと面を食らう気分です。 金髪で、それもきちんとセットしてあって。 スーツで無いブランドもので揃えてあって。 サングラス、アクセサリーもきちんとしてあって。 ……なんというか、私と同じ大学生と言うか。 一言でいうとホストっぽい人でした。 でも、きちんと顔も整ってて、男のアイドルと言われても通用するような。 そんな感じの男の人です。 「おっそい! 今何時ぐらいだと思ってます?」 「んー……12時ちょっと前、セーフ、セーフ。第一今日、オレ仕事ないじゃん」 「無くても来るの!」 「えー。自宅も仕事場だぜ。アトリエあるんだし、オレの場合」 「詭弁! ちょっとは社会人の常識を身に着けなさいよ! もうなんべん言ったか解ります!?」 「……忘れたよ」 「32回!」 「多いな!?」 その人と、ちひろさんが言い争ってます。 なんか不思議な光景だなと私はそれを呆然と眺めていて。 暫く言い争ってる……というかちひろさんが一方的に喋っていて。 一段落したら、ちひろさんは私を見て思い出したように。 「っていうか、今日は大事な案件あったの忘れてたでしょう!」 「……はあ?」 「さっき、電話したじゃないですか!」 「いつもの呼び出しかと……大事かどうかなんてわからな……」 「だったら、呼び出されないように普段から自主的に着なさいよ!」 「むちゃくちゃだな!?」 「無茶苦茶なのはそっち……ああ、もう面倒くさい男」 「そっくり返すぞ……」 ちひろさんは、はぁとため息をついて。 私の隣に来て。 「この子……新田美波ちゃんというんですけど、貴方がプロデュースする事になりましたから」 ……えっ? ……ええっ? 「はぁ!?」 男の人も唖然として、私を見る。 ……というかこの人プロデューサーだったんだ。 「ちょ、ちょっとまてぇ!? 聞いてねーよ、オレ!?」 「ちゃんと彼女の書類、渡しましたよ?」 「貰ってねえ!」 「机の上においてありますけど?」 「……確認してねえ!」 「それは知りません」 ……えっ。 この人もしらないの? というか、そんな人に、私……プロデュースされるの? 「お、おい! オレは一人しかプロデュースしねえ約束だったぞ!」 「社長とそういう約束でしたっけ」 「そうだよ! オレが居たオーディションで、オレが選んだ肇……藤原肇しかしないといっただろうが!」 聞きもれる言葉がちょっと不安だ。 なんかどきどきがいやなどきどきに変わっていく感じだ。 「でも、受けるってサインしましたしねぇ」 「はあ!?」 「ほら、この前、書類にサインをと」 「……中身見てなかったけど、そんなのだったのかよ」 「ちゃんと確認しないとだめですよ?」 「おめーが給料の関連だといってたじゃねえか!」 「信用するからよ」 「あー、くそがぁ!」 そういって……私のプロデューサー?は頭を抱えます。 正直、私も頭を抱えたいんですが。 自信が崩されていく感じです。 こんな人にプロデュースされるぐらい、私は期待されてないんでしょうか。 「と言うわけでよろしくお願いしますね♪」 「……何すればいいんだよ」 「まあ、交流と、レッスンですね。段取りは書類に書いてるんでとりあえずはその通りでいいですよ」 「用意周到なことで」 「ありがとうございます♪」 「褒めてねえよ」 にっこりとちひろさんは笑いながら。 手を振って、それじゃあよろしくーといって去っていきます。 そして、私はこの人と取り残される羽目に。 「くっそぅ、あのグリーンゴブリンめ! 本家以上に狡猾になってきやがって……」 プロデューサーは頭を盛大に抱えていて。 私も抱えたくなって。 大丈夫なんだろうかと思ってくる。 彼はやがて顔をあげて 「……えーと、名前なんだっけ」 「新田、新田美波です」 「……そ。オレは――だ。まあそういうこと……だから、とりあえずはよろしくと言う事で」 「はあ、よろしくお願いします」 「おう……で、何すればいいんだ?………肇の奴は今日はレッスン漬けだし……そうだ!」 彼は、書類を眺めながら色々考えて。 思いついたように。 「おーい、高森」 「はい?」 「暇か」 「……はい」 「美波の奴、レッスン場に、連れていってくれね? 多分肇もいるし。レッスンがどういうものか知っておいたほうがいいだろ」 「いいですけれど、一緒に行かないんでいいんですか?」 先ほど、お茶を入れてくれた子が怪訝そうに私達を交互に見て。 プロデューサーは、彼女の問いに。 「まあ、今日はちょっと色々考えるんで、な」 「……解りました。案内しておきますね」 「おう、頼んだぞ」 私が関わらない事でそんなこんなで話が纏まって。 よし、じゃあと彼は言って。 「よし、任せた……じゃあ、また明日なー」 そう言って、手を振って彼は去っていきました。 え、ええ? 私は困った風に高森さんの方を向いて。 「ま、まあいい人ですよ?」 「でしょうか?」 「何とかなると思いますよ、うん」 「そう思いたいです……」 そう返事をした私の声は沈んでいて。 私の晴れ晴れとした気分は、すっかり曇天に変わってしまったのでした。 大丈夫なのかなあ、私。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ そうして私のアイドル生活は波乱に満ちた幕開けをしたのです。 正直期待感より不安感にあふれていました。 私を担当するプロデューサーがあんな人だとは思ってもいませんでしたから。 でも、その後調べたらビックリしたんです。 ふと、インターネットで彼の事を検索してみました。 ちょっとした興味本位だったと思います。 何かよく知りたいとかそういうのではなかった。 それなのに、彼にたいするページは驚く程見つかりました。 ただのプロデューサーではなかった。 ファッションデザイナーでしかも、若くしてその業界を席巻した麒麟児らしい。 実際、彼がデザインしたものは、こちらが息を呑む程で。 凄い人だったんだという気持ちと同時に、なんでプロデューサーなんてやっているんだろうと疑問に思ったんです。 そして、同じプロデューサー所属になる藤原肇さんとも出会いました。 彼がプロデュースをする一人を決めるオーディションで選ばれたのが、彼女で。 どんな子だろうと思ったら、なんというか……言ってはいけない事かもしれないですが、ちょっと地味だなって思いました。 彼がデザインしていた服を着ていたモデルと比べると、という話ですが。 成熟しきっていない田舎の真面目な子、という印象で。 実際、一緒にレッスンしてみると、本当にいい子で。 真面目で熱心で、ちょっと頑固な所があって。 それでも一生懸命さが可愛い少女でした。 だから、すぐに打ち解けて。 私達は仲良くなって。 一緒にいることも増えたんです。 でも、それでも、なんで彼女がプロデューサーの目に止まったかが未だに解らなかったんです。 話を聞くと、何かのコンテストでグランプリを取った人もそのオーディションにはいたそうです。 それなのに、一見地味そうに見える彼女が選ばれた。 なんで、でしょう。 そして、私は……決められて彼にプロデュースされることになって。 最初はレッスン漬けで、仕事はゆっくりペースなのかなと思っていたら。 ……驚くぐらいに早く、ぽつぽつと仕事がき始めたんです。 グラビア撮影、そしてモデルという仕事が。 言うまでも無くプロデューサーの以前のツテでした。 彼がプロデュースしている子という触れ込みで、あっという間に仕事が決まるんです。 それだけデザイナーとして彼が信頼されている、と言う事なのでしょうか。 私はその来た仕事に対して、出来るだけ精一杯こなしていきました。 我武者羅だったのかもしれません。 その時の私は、ただ自分の力で何とかするしかない。 それだけを思って、あの人との信頼関係とか、考えては居なかった。 実際、接する機会も少なかったし。 仕事を聞いて、それをこなして。 レッスンをする日々でした。 あの人は何処か忙しそうで。 でも、肇ちゃんはしっかり見ていて。 私はオマケなのかなと思って。 そうして、少し経った時位でしょうか。 また、転機が訪れたのです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「あ、美波ちゃんお疲れさま」 「はい、ちひろさんもお疲れ様です」 モデルの仕事を終えて、事務所に帰ってくると、ちひろさんが一人でいました。 時計を見ると夕食の時間も終わった頃合で。 他に仕事が入っていたアイドルは皆、直帰したのだろう。 私は応接間のソファについて、一息つく。 そうしている間に、ちひろさんが珈琲を入れてくれました。 「あ、ありがとうございます」 「いえいえー。そういえば彼、今日帰ってくるようですよ」 「そうなんですか?」 「ええ。そういう連絡さっき来ましたよ」 「じゃあ、まって……ようかな」 彼……私のプロデューサーは京都へ出張にいってるらしい。 出張といいながらも、仕事に関わる私用らしいんですが。 相変わらずそういう自由な所でちひろさんを悩ましている。 彼が出張している間は、私は一つ仕事、肇ちゃんはレッスン漬けでした。 春物の新作のモデルで、あるブランドの服を着て撮影です。 普通は私なんかに回ってくるとは思えないんですが……彼のツテなんでしょう。 こういう仕事ができると言うのは、モデルとしては、凄いんでしょう。 でも、私がやりたいのがアイドルなんだけど……な……。 「仕事の方はなれました?」 「ええ。色々やらしてもらってるので」 「ふふっ……見られることは経験になりすまからね」 「……そうなんですか?」 「ええ。きっといい経験になりますよ」 「……そう、ですか」 「歯切れ悪いですね、どうしました?」 ちひろさんはこんな私を見て、対面のソファに腰掛けました。 話を聞いてくれるようで。 私は少し本音を話すことにしました。 「いえ……仕事をもらえてる事はありがたいんです」 「そうですね。同期から見ると、かなり多いほうですね」 「でも、私がやりたいのはアイドルで……この仕事が繋がるかは……本当に彼は見てくれてるのでしょうか」 「んー………ちゃんと見てくれてると思いますよ?」 「なのかなぁ」 「どうしてそうおもったんです?」 「だって……それは……」 私は肇ちゃんと違う。 元々彼につくことが決まっていた子じゃないから。 彼に選ばれた訳じゃないから。 だから 「……私は……選ばれた訳じゃ――――」 そう私が言いかけた瞬間、聞き慣れた男の人の声が聞こえてきました。 少し驚きながら振り向くと、私のプロデューサーが帰ってきたのです。 彼の話をしていたからか、何処か後ろめたい気持ちになってしまう。 そんな私を知らずに、彼は言葉を続けます。 「仕事は大丈夫だったか?」 「はい、上手くできたと思います」 「そっか、ならいいけど」 彼はさして興味もなさそうに返答しました。 私は少し悔しい気持ちになる。 そんな気持ちのまま、私は彼の後ろに、ひょこひょこと動く影を見つけました。 なんだろうと思っていると、 「お帰りなさい、成果はどうですか?」 「まあ、それなりに。欲しいものもあったしな」 「へぇ、殆ど私用だったのにねぇ」 「とげのある言い方するなよ」 「そのつもりで言ってるんですから当然よ」 「……そ。そういやちひろ。女子寮空きあるか?」 「何、藪から棒に。そうですねえ、第三ならあるかな」 ちひろさんとプロデューサーが会話をしていて。 女子寮の話をしていました。 私は大学近くのアパートに住んでいるけど、肇ちゃんは女子寮住まいだ。 それがどうしたのだろう。 「そっか。じゃあよかった」 「何がです?」 「オイ、シューコ!」 そう、呼ばれると彼の後ろで動いた影が、彼の肩からひょこと顔を出しました。 まるで、妖精のような白さを誇る少女が其処に居たんです。 「……この子、どうしたんです?」 「ひろ……スカウトした」 「絶対拾ったと言いかけたよね」 「拾われたー♪」 「茶々いれるな、シューコ! どう考えても面倒くさくなるだろ!」 「拾われたー♪」 「行きずりで……あぁ、もう、貴方は……一人しかプロデュースしないといったのは何処に」 「それとこれは別だ、スカウトならいいといってただろ?」 「拾ったんじゃ……」 「違うぞ」 私は、そのやりとりに、あんぐりと口を開けて見守ってた気がします。 ちょっとコンビニに行って飲み物買ってきたように、気軽にスカウトしたと言うんだから。 シューコと呼ばれた子は、無邪気に笑っていて。 「どーも。あたしシューコね。アイドルになるとは思わなかったけど、実家から追い出されたらからさ、仕方ないよねー。 成り行きってヤツで。大丈夫、お仕事はちゃんとやるからさ。ま、よろしく頼むよ!」 素直に成り行きとぶっちゃけてるシューコちゃんは。 おちゃけられてるようで、何処か輝いていて。 私でも、素敵な子だと思った。 「ま、と言う事だからよろしくな」 「…………はぁ、解りました。手続きするんで、貴方も手伝いなさいよ」 「はいはいー……やっと出し抜いた、グリーンゴブリンを!」 「貴方、どさくさにまぎれて何言ってるのよ」 「別にー。シューコは其処で待ってろよ」 「はいよー」 シューコという子を見て、ちひろさんも、きょとんして。 そして、得心したようにため息をついて、了承したのです。 彼女の輝きを見たから、でしょうか。 何か悔しい気分になってしまう。 その後、私とシューコという子だけ取り残されて。 所在無くしていると 「ん、飴なめる?」 「え?」 「どうぞどうぞ、ほらほら美味しいよ」 ロリポップキャンデーを手渡される。 私は戸惑いながらそれを受け取って、舐めた。 甘い林檎の味がしました。 「……美味しい」 「でしょー……もしかして、新田美波ちゃん? あいつから聞いてるよ。後もう一人いるんだっけ」 「はい、そうです…………シューコさん?」 「うん、塩見周子といんだ、ま、何やるか正直よく解ってないんだけどねー」 「ええ?」 「あいつに、会って、なんかそのまま色々あって、成り行き上?」 「はあ」 「それで、一緒に行くことなったから。まあどっちにしろ頑張るよ。美波ちゃんもよろしく、先輩!」 「ええ、よろしくね」 周子さんは飴を舐めながら、私に握手を求めて、それに応じます。 私は笑っていたとはいえ……複雑な気分でした。 また、彼に選ばれた人なんですから。 少し話しただけでも、彼女が輝いてるのがわかる。 凄い、羨ましいぐらいに。 ねぇ、私は輝いていますか? ねぇ、私を見ていてくれてますか? ……解らなくて。 私は、曖昧に笑うことしか出来ませんでした。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 周子さんが加わって、また少し経って。 彼女は持ち前の飄々さととっつきやすさから、あっという間になじんでいきました。 それが彼女の持ちえる天性の才能なんでしょう。 肇ちゃんと私とも、すぐに仲良くなったんです。 仕事の方でも、色素の薄い彼女は、モデルやグラビアで活躍し始めました。 流石だと思います。 私はというと、変わらず同じような仕事をこなしていて。 徐々にそういうのにも、慣れてきて。 楽しい、と思えるようになってきました。 誰か、いえ、ファンに見られる事にでしょうか。 モデルはあくまで服を魅せるもの。 でも、それと同時に自分もしっかり見られている。 その服の魅力を最大限に生かす為に、モデル自身がしっかりとしないといけないのだから。 だから緊張するし、またそれも楽しいなと思えたんです。 ……けど、本当にこのままでいいのかな。 私はアイドルなのに。 アイドルがやりたいはずなのに。 ……なんか、よく解らなくなってきました。 解ってるのかな、プロデューサーは。 私を見てくれてないきがして。 そう思うと哀しくて。 「……はぁ」 思わず、ため息をついてしまいます。 この漠然とした不安はなんだろう。 順調なのに、何故か不安が止まらない。 その不安をおしつけるように、私はすっかり定位置になってしまった応接間のソファに身を沈めました。 「見て、美波ちゃん」 「え?」 「どう、アルミ缶の上にあるミカンよ」 ……………………この人は一体何をしているんだろう。 対面して座っている人、高垣楓さんはアルミ缶の上にミカンを乗っけていました、ドヤ顔で。 ……その通りだから、その通りとしかいえない。 ……そんな人ですから。 「え、ええ。そうですね」 「うん、で、美波ちゃんどうしたのかしら?」 「はい?」 「ため息ばっかよ」 謎としかいえないやり取りをした後、楓さんが私の様子を心配してくれました。 そんなにため息ばかりだったのかな。 ……楓さん大人だし、相談してもいいのかな。 「まあ、多分貴方のプロデューサーの事だと思うけどね」 「……え、解るんですか?」 「やっぱり。だって彼でしょ。前と変わらない感じだし」 「え、楓さんはプロデューサーの事、以前から知ってるんですか?」 私の問いかけに対して、楓さんは微笑み、アルミ缶の上のミカンをどけて、アルミ缶のプルタブを上げた。 缶コーヒーを飲みながら、彼女は静かに頷き肯定する。 ……ミカンを上に置く理由ってなんだったんだろう。 「ええ、私はモデルだったしね」 「え、そうなんですか!?」 「言ってなかったっけ。モデルだったのよ、売れてるか売れてないかは兎も角」 楓さんがモデル。 何となくイメージは出来るけど、ちょっと驚きです。 なんか色々不思議な人でしたし。 先ほどの行動も含めて。 「それで、まあ彼のデザインした服を着たこともあったわよ」 「え、凄いじゃないですか」 「凄いのかしら。けど、まあ今の通り破天荒な人で有名だったわ」 「……でしょうね」 「ふふっ……不真面目そうで、むっつりしていたわ」 懐かしそうに語る楓さんは何処か楽しそうで。 無糖の珈琲を美味しそうに飲んでいて。 私はそれを眺めながら、彼女の話を聞いていました。 「本当にこれでいいのか迷ったけど」 「けど?」 「でも、結果的には凄くよかった」 「そうなんですか?」 「そうよ」 楓さんは一気に缶コーヒーを飲み干して。 そして、やっぱりちょっと苦いわねとお茶目に笑った。 彼女は少し伸びをして、 「だから、貴方が抱えてる悩みも……案外すぐ解決すると思うわよ?」 「はぁ……なのでしょうか?」 「そうよ……じゃあ、私は時間だから、帰るわね……貴方は?」 時計を見ると、五時を指していた。 何も無い人はこのまま帰る時間だろう。 けど、今日は 「プロデューサーと待ち合わせしていて。夜に来るそうなんですが」 「そう、じゃあ悪いけど先に帰るわ。 お疲れ様」 「はい、お疲れ様です」 「あ、ミカン食べていいわよ」 そう言って、楓さんは事務所を後にしました。 ……このミカンは結局、何の為に。 永遠の謎になりそうです。 ……そうして、ミカンを食べずに手で弄んでいて。 二時間半ぐらいたった後でしょうか。 「ふう、やっと終わった……待たせたな」 「あ、お帰りなさい」 「おう……なんだそのミカン?」 「えっと……楓さんが置いていって」 「……相変わらずあの人は、解らんな」 ……私は貴方のことがよく解らないんですけどね。 ……なんて、そんな言葉を飲み込んで。 そっとプロデューサーを見ました。 相変わらず、しっかりと決めている。 髪にしろ、服にしろ、靴にしろ。 アクセサリーにしてもいやらしくない程度に。 今日は朝から夕方までぎっしり仕事が入ってて大変なはずだったのに。 流石、ファッションデザイナーと言うべきなんでしょうか。 「さてと、時間も押してるし行くぞ」 「えっ?」 「荷物とか準備して、下に降りて来い。今日は自分の車で、事務所の前に停めてるから」 「あっ、はい」 待ってろと言われたが、どういう用事かは聞いてなかった。 まさか事務所以外でやる用事とは思ってなかったな。 足早に事務所に出て行ったプロデューサーを、私は急いでジャケットを羽織り、その背を追います。 階段を下りて、ビルを出ると。 「…………はい?」 「あん? ただの車だろ」 「それは……そうですが」 それは立派な黒のスポーツカーで。 車に詳しくなくても、一見して高い高級車なんだな、ってわかります。 「乗れ乗れ、駐車違反とかなったらしゃれにならん」 「あっ、はい」 慌てて、私は助手席に乗り込もうとすると 「違う、其処は運転席。右のほうだ。後ろから車来ないか気をつけろよ」 「あっ、はい」 しかも、外車だ。 デザイナーとして稼いでいたという話は聞くけど。 ……改めてそれを実感する形で、私は何か萎縮してしまう思いに襲われてしまいました。 「さてと、行くか」 「はい」 その言葉と共に、プロデューサーは車を発進させます。 唸るエンジンの音が響いて、ぐんぐんと速度を上げて行く。 けど、何処に行くんだろう。 それ以前に、どんな事をするかも聞いてない。 「……お前、いつまでそのミカン持ってるんだよ」 「あれ、間違って持ってきちゃった」 「まあ、いいや」 「あの……」 やはり、何するかぐらいは聴いておきたかった。 二人きりで車に乗るのって……少し戸惑います。 「……何処に向かってるんですか?」 「ああ、そういえば言ってなかったっけ。オレの家」 「……えっ」 プロデューサーの家? ……なんで? 「え、何をするんです?」 「お前を『アイドル』にする為に、必要な事だ」 「………………えっ」 「うん? どうした?」 「い、いえ。別に…………」 アイドルにする為に必要な事。 なんだろうと思って。 心に浮かんだのは、とても黒い事。 哀しい事でした。 それは、『そういう事』なのかなって。 わざわざ彼の家に行って。 する事なんて。 アイドルになるためには、そういうことも必要、なのかなって。 そう思ったら、なんか哀しくなって。 私はそうまでしないとアイドルになれないのかなって。 やっぱり選ばれてないから、見てくれてないから。 「……………………」 「おーい、なんでそのミカン弄りまくってるんだよ。クソ…………気になるな」 浮かんでくる涙を抑えて。 それでも、嫌だといえなくて。 私は黙ったまま、車の中で待っていました。 そして、高級マンション街みたいな所に入って。 その中の一つに入って、車を停めて。 とても高い所までエレベーターで昇って。 彼の家に着きました。 「其処で座って待ってろ。ちょっくら準備してくるから」 「はい」 高級マンションらしくとても大きな家でした。 独り暮らしにしては、部屋が何個もあって。 しかもその部屋が一つ一つが大きい。 案内されたのは、机とテーブル、本棚、色々なものが詰まった棚、パソコン彼の仕事道具などが無造作に置かれて。 後は小さなベッドが合って、私は其処に座って待っていました。 早く終わらないかなとか思ってると。 「よし、始めるぞ……ジャケットは脱いだ方がいいかな」 「はい」 ジャケットを脱いで。 ついにと思って、目を閉じると 「そのまま、座ったまま動くな。さっさと書くから」 「…………えっ?」 よく解らない言葉を聞こえて、驚いて目を開けて。 其処には、スケッチブックを広げたプロデューサーが鉛筆を走らせていました。 ……何で、こんな事してるんだろう。 「何してるんですか……?」 「いや、スケッチ。お前の」 「これが、何になるんですか? アイドルにするためって」 「あん?………………何か、お前勘違いしてないか?」 彼は鉛筆を走らせながら、うっかりしたことに気付いたように、頭に手をやって。 そりゃ何も言わずに連れて来れば勘違いするかと呟きながら。 「…………あーよく言ってなかったっけ……オレは何故かプロデューサーやってるけど」 「ですね」 「で、オレはそれと同時にデザイナー。自分で言うのも名がそれなりに通ってる」 「はい」 「で、此処は自宅兼アトリエ。オレがデザインするためのアトリエ」 此処……アトリエだったんだ。 「それで、お前は担当アイドル……で、アイドルをアイドルらしくするには何が必要だと思う?」 「……何ですか?」 「衣装だろ」 「あっ」 「此処まで言えば、解るか?」 つまりそれは 「お前のアイドルとしての衣装をデザインする為の準備だよ」 …………ああ、私は勘違いしていました。 「それは、オレしか出来ない仕事だしな。プロデューサーとして、アイドルを輝かせる最大の事だろ」 …………この人はちゃんと考えていた。 「予想外だったとはいえ、美波はオレの担当になった。なら、そりゃ力を尽くすわ」 「…………でも、私は」 「経緯は関係ないんだよ、今、お前は原石に見えると思ってるわけで」 「……えっ」 「実際、いくつかモデルとかの仕事をやらせたけど、いいだろ。人に見られる事って」 「はい、楽しいなって素直に思えるようになりました」 だろ、と楽しそうに彼は鉛筆を走らせて。 この人も、楽しんでるんだなと感じられて。 「美波はさーミスコンなんて、出る訳だから潜在的には、そういう見られたい!という感情があると思ったんだよな」 「……なるほど」 「実際ミスコンの映像みたけど、そんな感じだろうと思ったしな」 「え、どうやって……?」 「お前の大学まで行って。つうかそのせいでストーカー扱いうけて大変だったぞ、オレは!」 「……そんな事、私は知らなかったです」 「んなん、自分のアイドルをよく知ろうとしてだけで、言う必要もないだろ」 「…………」 「まあ、そういう、見られるというのを意識した魅せ方がいいんだろうと思ってさ、それを解る事が出来た訳」 何も、私のことなんて、考えてないんだと思った。 でも、そんな事無かった。 興味が無そうに見えた、見えただけだった。 実際はちゃんと、考えていてくれた。 「だから、オレは今『アイドル』新田美波を一番よく見せられる『衣装』を作れると確信して、それを作ってみせる。んで、今はその準備。解ったか?」 ちゃんと。 ちゃんと、見てくれていた。 私を、新田美波を。 輝かせる方法を、誰よりも、考えて、見ていてくれた。 「……は…………い」 涙が出ていた。 嬉しくて、嬉しくて。 不安なんて何処か行ってしまうぐらいに嬉しくて。 私は涙を流していた。 「おいおい……なんで、泣いてるんだよ」 「御免なさい……」 「スケッチしてるんだから……後いい加減その手に持ったミカン放せ……気になって仕方ねぇだろ」 「はい……」 「……ったく。まあいいけどさ」 私は涙をぬぐって、笑おうとして。 そしてもまだ、涙が出て。 でも、私は嬉しくて笑って。 彼は、呆れたように笑いながら、鉛筆を走らせていました。 不安なんて、もう無くって。 この瞬間から、新田美波は、『アイドル』として始まっていました。 誰かに見られていて。 大切な人に見てもらって。 輝いてるアイドルとして。 私は、新しく存在していたんです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ そんな変わる切欠の日が終わって。 私のアイドルとしての日常は、煌びやかに変わっていきました。 何もかも、楽しい、嬉しい、そんな日々に。 彼の気持ちが色々解ったからもしれません。 もっともっと変わりたい、輝きたい。 そう願って、私はもっと頑張って。 肇ちゃんや周子ちゃんと共に、トップになりたいと思ったんです。 彼女達とも、仲良く、そして競うように通じ合っていきました。 やがて、歌やダンスの仕事も来るようになりました。 私はそれに全力を尽くして、やっていきました。 ファンに見られることがこんなに楽しいと思いませんでした。 ただ、衣装が大胆でちょっと恥ずかしいけど…… それでも、プロデューサーが作ってくれた衣装は抜群で。 本当に私専用のものに感じられて。 それに負けないように、頑張っていきました。 そうして、熱く情熱的な季節がやってきます。 何もかも盛り上がるような季節が。 その季節に、また節目がやってきました。 サマーライブ。 うちのプロダクション主導の夏のライブに、私も参加する事になったんです。 決まったときは、とても嬉しくて。 私は頑張って本番まで練習を重ねました。 もっともっと、上手に出来るまでと。 そして、サマーライブ当日。 「遂にこの日がやってきましたね、ネネさん」 「……はい、やっぱり緊張しますね」 ライブ会場の舞台裏で、私と同じく出演する栗原ネネちゃんと待機していました。 先に会場では、ゲームが好きな、沙南ちゃんがライブしています。 歓声が舞台裏まで聞こえて、会場がどんどん盛り上がっている事が解る。 「…………緊張するな」 ネネちゃんは胸元に手を置いて、すーすーと何度も息を吸って吐いて。 少しずつ緊張を和らげようとしていました。 「妹さんが着てるんですよね」 「はい……あの子の為にも、私は頑張らないと、頑張らないといけないんです」 まるで決意をこめたように彼女は呟きました。 でも、その姿はまるで気負い過ぎてる様に見えて。 ポンと彼女の肩に手を添えました。 「ねぇ、ネネちゃん。そんなに背負い込まないでいいのよ」 「え?」 「ほら、耳を澄ませなくても、聞こえてくるよ、ファンの歓声が」 ライブ会場のテンションのボルテージはどんどん上がっていく。 ファンとアイドルが一体化して、それは限界を超えて、上がっていく。 夏の暑さと同じように、どこまでも。 「ほら、楽しいと思わない? ワクワクしない?」 「楽しい……?」 「アイドルとして、ファンから見られている。そんなファンの為に私達も、一緒になって、楽しくなりたいと感じましょう」 それはきっと、何処までも楽しいものだと思うんです。 アイドルとしての自分を何処までも高みへ導く、楽しさ。 ほら、この歓声を聞いて。 「私達は、きっと……ファンから、愛されて、此処に『アイドル』としている事ができる……そう思うんです」 ファンから愛されて、私達は居て。 それはとても嬉しい事で。 楽しい事で。 「皆、見ている。ファンも、私の家族も、貴方の妹さんも……見て、愛してくれる。そのことに、楽しもう?」 ネネちゃんはハッとした様な声を出して。 やがて、身体からいい意味で力を抜いていく。 そうして、柔らかな笑みを浮かべて。 「はい……っ! わたしも……そんな風にできたら、きっと……あの子も、幸せになれる……そうですよねっ!」 それは、此方の心が癒されるような笑みで。 私はうんと頷く。 そして、ネネちゃんの出番がもうすぐやってくる。 「じゃあ…………楽しんできます! 『アイドル』としての自分を!」 そうやって、彼女は飛び出していく。 その姿は、とても輝いていた。 「……言うようになったじゃん。美波」 「……っ!? 見てたんですか!?」 ネネちゃんを送り出した後、すぐに私は後ろから声をかけられる。 振り向くと、其処にはプロデューサーと肇ちゃんと周子さんが。 「ああ、見てたぞ、かっこいいーっ」 「ちゃ、茶化さないでください!」 「でも、本当輝いてましたよ」 「肇ちゃんまで……」 「流石、美波ちゃん、やっるー♪」 ……どうも、最近プロデューサーに感化されてきたのか、肇ちゃんも周子さんも彼の癖が移ってきてるような。 私は顔を真っ赤にして、もじもじするしかない。 でも、彼はやがて無邪気に笑って。 「……一応心配してきたんだが、まあその様子なら心配ないな」 「えっ」 「頑張れよ、きっとものすげー楽しいからさ」 「はいっ!」 ヤッパリ、彼はいい人だ。 そんな彼が見てくれてるなら、私は頑張れる。 何処までも、何処までも。 「はいっ! だから、ずっと、ずっと私を見ててくださいねっ! 『アイドル』の新田美波の姿を♪」 ねぇ―――さん。 貴方が、私が見てくれてるから。 私は、こんな嬉しいんですよ♪ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 情熱的な夏が終わって。 優しく穏やかな秋が過ぎて。 そして、一年が終わる人の温かさが恋しい冬がやってきました。 私は、あの夏以降、完全に軌道に乗って。 本当に様々な仕事が入るようになっていました。 それを楽しくこなしていったと思います。 周子さんも肇ちゃんも同様で、皆輝いてたと思います。 季節が深まる中、私はある感情が冬の寒さとは逆に、熱く強くなってるような気がして。 この感情を私は抑えることが出来るのかと不安になるぐらいで。 その感情は、私にとって嬉しくもあり、また締め付けるもので。 それは――― 「……美波? おい、美波!」 「ひぁい!?」 「なんつー声、出してるんだよ。今、先輩から連絡あって、相葉ちゃん連れてすぐ着くそうだ」 「あ、はいっ」 「ったく、しっかりしろよ、トリなんだから。……で、シューコは?」 「えーと……イカ焼き探してふらふらっと消えました」 「……もっとしっかりするのはあいつかよ……」 途端に現実に戻されて。 私ははっとするように、前を見る。 隣にはプロデューサー、そして周りにはたくさんの屋台。 神社で迎える大晦日、そしてその後の年越しライブ。 その為に、私達は、此処にきていたのでした。 「えーと、これでライブに出るのは全員集合するだろ……で、次は衣装をあわせて……あー面倒くせぇ!」 「ふふっ……」 「くっそ、笑うな、なんでオレにこんな仕事押し付けるんだよ、あのクソ社長っ!」 そう、この年越しライブは、私のプロデューサー主導なんです。 正確には仕事を強引に任されたそうですが。 そのライブに、当然は彼の担当である私と周子さんが参加するんです。 肇ちゃんはもっと前に、新年番組の生放送出演が決まっていて、でれなかったのだけれど。 和のイメージが強い彼女は新年番組向けらしくて、大分忙しそうでした。 「いやー……ライブに参加するアイドル集められて本当良かったわ」 「苦労してましたいたからな」 「滅茶苦茶、頭下げたからな。新規気鋭のフラワーズの歌姫も参加して箔がついて、よかったぜ」 彼はやっぱり、同じプロデューサーのなかでは浮いてる。 だから、彼の主導するライブにアイドルを集めるのは一苦労だったようだ。 色々頼み込んで、無理をしたらしい。 「まあ、お前がトリを勤めるライブだし……頑張れよ、女神さん」 「もう、茶化さないでくださいよ」 「そういわれてるじゃねぇか」 「それでもです!」 女神なんて、恥ずかしい。 顔を赤くして、うつむいてると。 「……あ、居た居た。お待たせ、夕美連れてきたぞ」 「お疲れ様です……助かります」 「いいって、今回は皆ピンで仕事入ってたからな。丁度夕美空いて居たんだし」 「でも、相葉ちゃんもオファー他にも着てたでしょ」 「まぁな……だから、ライブ終わったら、夕美は直ぐ新年の生放送の番組に出演だ」 フラワーズのプロデューサーが、相葉ちゃんを連れてやってきました。 相葉ちゃんは私に向けて、手をひらひら振ります。 フラワーズはピンで他に仕事が沢山仕事が入ってるらしい。 デビューしてそんなに日がたってないのに流石だ。 確か、美羽ちゃんがバラエティ、友紀ちゃんがスポーツ系、藍子ちゃんも、実況中継のなにかだったはず。 「それで、どういう風な構成で考えてるんだ?」 「えっと、塩見周子と相葉ちゃんで、こちらはしっとりとしたのを。みりあちゃんと安部菜々さんで元気系のを」 「ふむふむ」 「で、新田美波でトリを考えてます」 「成程、いいんじゃないか」 「はい、みりあちゃんと菜々さん借りられてよかったですよ」 「まあ、みりあのプロデューサーはそこら辺熟練だし……菜々さんのプロデューサーは単純で、元気な人だからしがらみ気にしないない人だしな」 「まぁ、ですね……だから、オレに預からせてくれたんだし」 そこら辺のプロデューサー同士のしがらみってのは正直解らない。 アイドル同士は仲がいいのに、少し変な感じがする。 「とにかく、頑張れよ」 「はいー」 その後、プロデューサー同士で、少し話し合っていて。 私と相葉ちゃんで少し言葉を重ねていました。 「もう直ぐ新年だねぇ、いろいろあったなあ」 「そうですね」 「ま、その前にライブっと。頑張ろうね」 「はい」 「ふふっ、プロデューサーとは順調?」 ドキッとする事を聞いてきた。 この子とは年越しライブの時から色々話す機会が多いけれど。 直ぐに此方の感情の機微を読み取ってしまう。 「え、えぇ……まぁ」 「ふーん、そっかそっか……まぁ、でも余り悩まないでね」 「……はい」 「恋敵は多そうだけど、諦めないでね」 「はい」 「かなわない……と思ったら、二度とかなわなく……なっちゃうんだから」 それはどういうかなう、なんだろう。 叶うか、敵うか。 その言葉は少し重くて、何処か実感がこもっていて。 詳しく突っ込む気には、なれませんでした。 「おーい、夕美。ちょっと、屋台回るか?」 「あ、いくいく♪」 夕美ちゃんはそう呼びかけられて、また後でねといって離れていきます。 そうして先ほどと同じように、私とプロデューサーだけが残されます。 「もう直ぐ今年も終わりだな」 「そうですね」 「なーんか、あっという間だなぁ」 「そうですねぇ……色々ありました」 ちょっとだけしんみりとして。 彼は少しだけ思い出すように、遠くを見て。 そんな姿を見ると、とても愛おしく感じられて。 「……んあ? どうした?」 「い、いえ何も」 「そっか」 「……その」 だから、私は勇気を出そうと思います。 ちょっとだけ。 ほんのちょっとだけ、もう一歩前へ。 「私、ファンのみんなに、幸せを貰いました、沢山見てもらいました」 「ああ、そうだなー」 「でも、皆に応援してもらえるようになったのは、――さんのプロデュースのおかげだから……」 貴方のお陰で。 私は此処まで来れた。 「これからも、ずっと私に、私のことをを……見てくれ―――」 「お……っと、電話だ、悪い」 「あっ、はい」 ぴりりとなる電話に、彼は出て。 私は何もいえなくて唇を噛んで。 「もしもし……あ、肇か、そっちはどうだ?……そうか、いいじゃんいいじゃん。んー……そうだなぁ」 そして、電話の相手が肇ちゃんということに、私は強く唇を噛む。 私を見てくれている。 うん、確かだ。 でも、 「いやーそうじゃないって……でもさあ……うん、それでいいと思うぜ……期待してる……ああ、こっちも、任せろって」 彼が『特別』に見ているのは、あくまで最初に選んだ『藤原肇』ちゃんなんです。 それはずっと一緒に居て解る。 彼女が、そう見られてるということは。 其処に恋愛感情が無くてもやはり特別なのは特別で。 羨ましいと思う。 「何かあったら、連絡しろよ……ああ、解った解った。こっちも真面目にしてるって……いや、信用しろよっ!」 いいな、いいな。 羨ましい。 とても、羨ましい。 私も、そんな風に。 特別に。 見て欲しいんです。 ――さん。 「だったら」 そして、ある時。 「貴方だけが特別に見てもらえるように、戦えばいいんですよ」 彼女は、ちひろさんは、こういったんです。 「そう、どんな手を、使ってでもね」 ――――果てなく秘める恋ならば、歌えぬ歌と同じ そうして、『アイドル』新田美波は、 ――――熟した果実の甘さを覚えた鳥に 空を 永遠の空を見せて。 『ヒロイン』新田美波になったのです。 前:彼女たちから離れないトゥエンティーナイン 投下順に読む 次:第三回放送 前:彼女たちはもう思い出のトゥエンティーセブンクラブ 時系列順に読む 次:第三回放送 新田美波 次:それぞれの本分 ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/aion20memo/pages/862.html
フレイム ブレイド 遂行地域 エリュシオン - 空中庭園 適正レベル 取得 32 / 遂行 37 報酬 経験値 1,069,200ヘル ブレイド 関連クエスト --- 進行順序 1.キューブにフレイム ブレイドを所持したまま、NPCレグモスと会ってクエスト獲得2.フレイム グリフォニックス、マグマ スピリット、バーニング バルゲストから手に入れた材料をレグモスに届けよ-フレイム ブレイド(1)-マグマのエッセンス(1)・・・マグマ スピリットからドロップ-バーニング バルゲストの尻尾(3)・・・バーニング バルゲストからドロップ-炎の羽毛(1)・・・フレイム グリフォニックから入手3.NPCレグモスと会ってクエスト完了 備考 ・このクエストはキューブにクエストの報酬武器であるフレイム ブレイドを所持していると遂行することができる。・武器を装着できない職業でもクエスト自体は遂行可能。・クエスト完了後、フレイム ブレイドとヘル ブレイドが交換となるため、フレイム ブレイドの強化、魔石や神石は消滅するので注意。・炎の羽毛は、昼間でればクエストを通して入手でき、夜間は倒すとクエストアイテムをドロップする。